2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

道徳教育について

『城丸章夫著作集 第1巻 現代日本教育論』 第四章 集団教育論 第三節 道徳教育論 より引用。 昭和三〇年代にはいってから、「道徳教育」をやらなければいけないという声が、政治家・官僚・地方有力者の一部から強く出てきている。そしてその有力な理由は、「…

そろそろこういうの止めにしませんか

朝の“和食派”「学校楽しい」 早起き、睡眠適度 千葉大教授ら小5調査 生活リズムに好影響 「早起きの子どもは学校が好きで楽しい」 3都県調査 これは、「これを食べれば健康になれますよ。」っていうのと同じ。そのうち、「専門家」「研究者」がいろんなと…

評価は「育てる」という視点で

犬山市教委が「県教職員評価制度」見送り(愛知) 犬山市教委は、今年度から県下の公立小中学校の全教員に対して実施されている「県教職員評価制度」について、導入の見送りを決めた。28日の同市教育委員会で承認された。県教委によると、県下で実施しない…

評価のメリットと限界を考えるべき

内申書評価に「補正」 教委の対策広がる 公立高校の入試で中学校が提出する調査書(内申書)の評定(成績)を、高校や教育委員会側が「補正」する取り組みが始まっている。背景には、各中学校が独自の基準で生徒を評価する「絶対評価」が広まったことがある…

きちんと調査してもらえばいい

ILOなど日本に調査団 「指導力不足」教員の認定めぐり 日本の教員の地位は国際的に見て保護されていると言えるのかどうかを確かめるため、国際労働機関(ILO)とユネスコの合同専門家委員会(CEART)が年内にも日本に調査団を送ることがわかった…

国の役割は地方の尻を叩くこと

教育費、目的通り使いましたか 自治体ごと「実態マップ」 政府の教育再生会議は、教育費として国が地方自治体に支出した地方交付税を、自治体がどれだけ本来の目的通りに使ったかを示す「公教育費マップ」を国が作成して公表するよう、近くまとめる第2次報…

時間は永遠に不足した状態が続く

<再生会議>土曜授業の復活盛る 分科会で2次報告案了承へ 政府の教育再生会議は28日、首相官邸で合同分科会を開き、第2次報告の原案を了承した。原案には道徳に代わる「徳育」を従来の教科とは異なる「新たな教科」として導入することや、ゆとり教育を…

教育予算の問題

先日、財政制度等審議会 財政制度分科会 財政構造改革部会で配布された資料のなかに文教予算の今後の課題というのがあって。例えば、その中に「教育予算の対GDP比について」というのがある。そこでは、教育予算の対GDP比議論の問題点として 日本の公教育財政…

親の教育を議論してよいのか?

政府が子育てや道徳教育について役立つ情報を提供し、 家庭内の教育がスムーズにいくように、 側面支援するのは大切だと思います。 子育てや教育の不安を取り除くような、 行政サービスはもっとやりましょう。しかし、政府(国家)が成人した国民を教育しよ…

教育再生会議第2次報告原案につっこんでみた

教育再生会議:報告原案要旨 1 学力向上 授業時間数10%増のため春・夏休み活用や土曜日授業の導入。7時間目を設けるなど、弾力的な授業設定▽教育委員会に「学校問題解決支援チーム」設置▽全国学力調査の結果を徹底的に検証、学力不振校に予算、定数、人…

日本経団連 教育と企業の連携推進に向けて 教育と企業の連携推進ワーキング・グループ中間まとめ

日本経団連 教育と企業の連携推進に向けて 教育と企業の連携推進ワーキング・グループ中間まとめ

なぜ教科書が必要なのか

道徳に検定教科書…再生会議 政府の教育再生会議は25日、現在、小中学校で正式な教科でない「道徳の時間」を、「徳育」として「特別な教科」に位置づけ、国の検定教科書の使用を求める提言を打ち出すことで大筋一致した。 現状では、学校現場で道徳教育の徹…

勤務実態調査

教員:公立小中高で1日2時間残業 文科省が勤務実態調査 公立小中高校の教員は1日平均で2時間前後の残業を行っていることが、文部科学省の教員勤務実態調査で分かった。学校運営や外部対応の事務作業に負担を感じている教員も多く、文科省は「教員の多忙…

ウェブで見つけた資料

『諸外国における学校教育と児童生徒の資質・能力』 国立教育政策研究所「フィンランド及びイギリスにおける義務教育の評価制度の比較―学力テスト、学校評価を中心に―」 国立国会図書館レファレンス

正解は無いし、多様であっていい

学校教育でも子育てでも唯一の正解は無い。正解があるんだったら親も教師も誰も悩んだり不安を感じたりはしない。学校教育でも子育てでも理想はある。でも、それは正解じゃない。いつでもベストじゃなくてベターであればいいと思う。そして、多様であってい…

見捨てられた存在

教育は構造改革において聖域ではなくなった。そして、見捨てられた存在になった。 教育は高コストだとして、様々なところでコスト削減が求められる。そのコスト削減がどういう結果をもたらすかは別として。 教育は問題が山積しているとして、様々な改革が求…

彼らの見ているものは何か

公立小中学校の統合、経費削減効果を強調へ 財政審 公立小・中学校の統合を加速させよ――。財務相の諮問機関・財政制度等審議会(財政審)は6月初めにまとめる報告書(建議)で小中学校の統廃合による経費削減効果を強調する見通しだ。財務省は、527校を…

使い方次第

携帯型ゲーム機使い英語学習 八幡市内4中学校で始まる ニンテンドーDS:授業に導入 英単語学習「めざましい効果」????京都・八幡市教委 子供の脳も鍛えます…ニンテンドーDS、中学教材に活用 ゲーム機を使っているということでこれは人目を引くけど、こ…

学校改革を考える

文化の破壊ではなく変化を 学校を改革しようとするときに必要なものは何だろうかと考えている。学校には文化がある。個々の学校にはそれぞれの文化がある。学校の改革だけに限った話ではないけれど、そこにある文化を全否定したり、破壊するような改革をする…

教師の多忙化に目を向ける

http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20070519/1179520866でいただいたコメントを読みながら、現場の問題もきちんと考えなければいけないと改めて思った。そこで、今回は「教師の多忙化」について少し考えてみたい。 教師の多忙化とその特質 藤田英典等「教職の…

マネジメントの観点からの教育再生研究会「教育改革の改革を―教育再生会議への7つの疑問」

『世界』6月号2007年 マネジメントの観点からの教育再生研究会「教育改革の改革を―教育再生会議への7つの疑問」より以下一部転載。 1. はじめに 教育改革の議論はどうもかみ合わないものが多い。教育が目指すべき理想の人物像は人により異なり、また学校教育…

教育改革の改革を

第6回 免許更新制と教員受難のパラドクス 苅谷剛彦氏は、 根拠の薄い再生会議での議論と、それでもその主張を歓迎し、あと押ししている、教師バッシングという名の教育版ポピュリズムの嵐。この両者が、現実を見えなくさせている。免許更新制を、不適格教員…

「教育の先行き、学校教育の将来像」が国会論戦からは見えてこない。それが課題です。

時論公論 「教育再生法案論議の行方」 昨日、偶然見ていて、思わず復唱してしまったのが、 「教育の先行き、学校教育の将来像」が国会論戦からは見えてこない。それが課題です。 という部分。復唱した後、「そうだ。その通り。」とテレビに向かって言ってし…

こういうことが起こるのは分かっていたこと

全国学力テスト:北広島町が「直前特訓」 教委が指示、問題集作成 文部科学省が先月実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の直前、広島県北広島町教委が、町内21の小中学校に個別に問題集を作成させ、指導結果を同教委に報告するよう指示して…

教育と心

教育の失敗という教育神話 http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20061130/1164862723で紹介した広田照幸氏の論文からの引用。 青少年の起こす事件をすべて「教育の失敗」とみなす発想は、青少年の生活全体を、大人が管理・コントロールできるし、すべきだという…

お詫び

こちらで、きちんと対応できなかったったために、ここへおいでになる方々にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。 今後はきちんと対応できるようにしていきたいと思います。

なぜ検証の必要性をしつこく主張するのか

全国学力テストの実施までに検証すべきだったこととして、次のようなものを挙げたい。 これまで、各自治体ごとに学力テストが行われてきた。その結果、様々な課題が指摘されてきた。特に、記述問題の未解答の多さ、記述問題の正答率の低さなどは毎回、どの調…

おしらせ

これまでは、エントリーとは明らかに関係のないコメントは削除してきました。それ以外のものについては削除してこなかったのですが、今後書き込まれるコメントであまりにも生産的ではないと判断したコメントは削除します。

雰囲気

先日、少し書いたけれど、NHKのにっぽんの現場「ことば あふれ出る教室〜横浜市立盲学校〜」を見た。 何よりいい雰囲気だったなと思った。子どもと教師の間の雰囲気、子どもたちの間の雰囲気。それがとてもいいなと思った。 授業を見せてもらうようなときに…

見送りだそうです

「親学」、緊急アピール見送り=世論の批判に配慮??教育再生会議 政府の教育再生会議(野依良治座長)は10日、乳幼児のいる両親などが子育てを学ぶ「親学」について、緊急アピールを見送る方針を決めた。先月中旬の規範意識などに関する分科会で、アピールを…