勤務実態調査

教員:公立小中高で1日2時間残業 文科省が勤務実態調査

 公立小中高校の教員は1日平均で2時間前後の残業を行っていることが、文部科学省の教員勤務実態調査で分かった。学校運営や外部対応の事務作業に負担を感じている教員も多く、文科省は「教員の多忙感の解消に結び付けたい」と話している。

 調査は昨年7〜12月、各月ごとに小中学校各180校、高校120校を抽出し、学校を通して行った。調査対象者数は計約6万1000人で、回収率は74.6〜89.7%だった。

 夏休みなどを除く通常期では、教員の1日の平均残業時間(各月の平均)は▽小学校1時間34分〜1時間48分▽中学校2時間9分〜2時間26分▽高校1時間33分〜1時間51分。1カ月間の残業時間は▽小中37時間40分〜43時間▽高校31〜37時間で、夏休みなどを含めると平均約30時間超の残業をしている。

先生、毎日約2時間の残業 40年ぶり実態調査 文科省