評価のメリットと限界を考えるべき

内申書評価に「補正」 教委の対策広がる

 公立高校の入試で中学校が提出する調査書(内申書)の評定(成績)を、高校や教育委員会側が「補正」する取り組みが始まっている。背景には、各中学校が独自の基準で生徒を評価する「絶対評価」が広まったことがある。評価基準の「甘い」学校と「辛い」学校との間で評定がばらつき、不公平感が出たことを解消する狙いがある。

 こういうのは、評価の限界をきちんと理解しないで、無理やりその限界を超えさせるために、変形し、その評価の持つメリットまでも失わせるという愚かな行為だ。
 これまで前のブログで何度か、絶対評価を入試に利用することのおかしさと、内申書自体要らないという様なことを書いたことがある。以下、そのエントリー。

http://blog.livedoor.jp/kaikai00/archives/50369754.html
http://blog.livedoor.jp/kaikai00/archives/15347908.html
http://blog.livedoor.jp/kaikai00/archives/13486967.html
http://blog.livedoor.jp/kaikai00/archives/17713082.html
http://blog.livedoor.jp/kaikai00/archives/26940353.html
http://blog.livedoor.jp/kaikai00/archives/27407887.html

 こういう記事が出ると、絶対評価自体を止めればいいという主張が出てくるが、それは間違いだ。絶対評価相対評価も、それぞれ限界がある。その限界を超えて用いないこと。それそれのメリットを生かすこと。それをまず考えるべきで、絶対評価を無理やり相対評価にするというような行為やそれ自体を止めればいいという発想は間違っている。