2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

安倍氏の著書を読んだ

先日、購入した ISBN:4166605240:detail を読み終えたので、教育分野に限って少し感想などを書いてみる。 まず、安倍氏は、 一九八〇年代、イギリスのサッチャー首相は、サッチャー改革と呼ばれたドラスティックな社会改革をおこなった。イギリス社会には、…

谷垣禎一議員の政策(教育分野)

谷垣氏の政権構想からの引用 3−1.「人」をつくる 日本の魅力を高めるために最も力を入れるべきことは、「人」をつくることである。それが政治の基礎である。 日本人はもともと勤勉で文化水準も高く、礼節を重んじる国民である。我々はこれまで信頼できる…

麻生太郎議員の政策(教育分野)

麻生氏の政権構想「日本の底力」からの引用 (2)教育改革 日本の将来は、人材育成にかかっています。私たちは優先課題として、教育改革に取り組まなければなりません。これまで政治家は、教育を批判しつつも、改革を避けてきました。もはや先送りは、許され…

だからこそ必要なこと

安倍政権でこうなる 現行の教育基本法制定に関わった田中耕太郎氏は著書の中で次のように述べている。http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20060517/1147792665で引用したのをもう一度引用する。 わが国における教育は過去において中央と地方の官僚の支配に服し…

教育改悪

安倍政権でこうなる ここに書いてあることを読んで愕然とする。教育は政治のために奉仕し、子どもは教育によって政治に奉仕させられる。教育をそんなものにしてはいけない。(追記) この記事に書いてあることが実現するなら、教科書問題などはほとんど解決…

最近思うこと

何か事件が起きたとき、最近よく「私刑」という言葉が浮かんでくる。ものすごく嫌だなと思う。そして、色々な理由をつけて「私刑」が「正当化」される。そういうのも嫌だなと思う。

格差を忘れるべきではない

昨日からマスコミは大騒ぎをしている。そして、経済効果が1000億円近く見込めるという試算が出されている。出産が増えるのではないかということも言われている。しかし、そういうお祝いムードの向こうに深刻な格差が生じていることを忘れている。 それは、安…

詭弁を弄する人たち

安倍長官「有識者会議報告書に法的拘束力ない」 男子学生の実名、顔写真掲載=高専女子学生殺害で週刊新潮−「身柄確保を優先」 こんな詭弁が通用するようになれば、それこそ何でも正当化できるし、否定もできる。権力を持つ側がこういうことを言うのだから始…

家族再興の影に

「家族の日」作ります 政府、少子化対策の一環 最近は、「家族」とか「家庭」ということが良く言われる。その影で大きな問題が進行しているように思う。様々な問題を家族、家庭の中で抱え込んでしまい、そのうちに問題をこれ以上抱え込めないという状況に陥…

イギリスの教育改革について

http://d.hatena.ne.jp/opemu/20060907/1157550587 サッチャーの教育改革を安倍氏が称賛している。しかし、opemuさんのブログで指摘されているように、サッチャーの教育改革は、安倍氏やその周辺の方たちが称賛するほど成功はしていない。 以前、http://blog…

キャリア教育に問題はないか

フリーター、労働時間は正社員並み 残業代未払いも フリーターも学生バイトも働く時間が正社員並みに長い人が多数を占める厳しい労働実態が、若者の労働NPO「POSSE」(今野晴貴代表)の調査でわかった。 POSSEは、働く若者の実態を当事者の立場…

楽観的な見方

学力とは何か:インタビュー(3の下) 木村孟・大学評価学位授与機構長 木村氏は、今の子どもたちの学力はそう悲観するほどではないよという楽観的な見方をしている。少し楽観すぎるかなと思うけど。気になったのは次のところ フィンランドの学校外の勉強時…

教育勅語について少しだけ

「教育勅語には「徳目」が並べてあるだけ。何が問題なんだ。教育勅語を復活させても構わないだろう。」とか、「教育勅語の復活には問題があるという。それなら、教育基本法に教育勅語と同じように「徳目」を並べればいい。」という主張がある。どちらの主張…

念力主義

発信箱:「念力」の時代?=藤原章生 「念力主義」という言葉を外務省元主任分析官の佐藤優さんから聞いた。赤い下着をはいて臨めば、外交交渉で成功するとまじめに信じる外相がいたことなどを例に挙げていた。 そんな折、ベストセラー「美しい国へ」(安倍…

あきれた話

総合的学習、根本的見直し 次期指導要綱 この記事を読みながら、中教審の委員は何を考えて議論をしているのだろうかと呆れてしまった。この記事にあるような総合的な学習の時間になるなら廃止した方が良い。 まず、「評価」について。この記事から見えるのは…

【正論】京都大学教授・西村和雄 日本の再生には先ず公教育充実を 産経新聞 について

最近、フランスに住む知人が一時帰国した。11歳と8歳の子供がいて、3年前にフランス人の夫と離婚したとのこと。生活は楽ではないが、大学で日本語を教えていて若干の収入があり、高校まで授業料がタダなので、やっていけるそうだ。日本にいる両親が高齢…

「教育の失敗」という教育神話

広田照幸 「としての青少年問題 : 「教育の失敗」という教育神話」 『日本教育社会学会大会発表要旨集録』 第51号 日本教育社会学会 1999年 より引用 (広い意味での)「環境対遺伝」ではなく、「教育対遺伝」という対立項でものごとが考えられてきていると…

また、学力の問題

小中学生の学力、計算問題の“応用”が苦手 調査は昨年3月に小中学生1万1000人に整数や小数、分数をめぐる加減乗除の計算問題などを解かせた。90%が整数の足し算で正解、引き算は80%が正解と、提示された計算問題はほとんどがクリア。 計算技能で…

安倍氏の政権構想(教育分野)

安倍氏が自民党総裁選への出馬表明を行ったそうだ。その安倍氏の政権構想「美しい国、日本。」というのを安倍氏のホームページからダウンロードした。その政権構想の中で教育に関連する部分を引用しておきたい。 (2)「百年の計」の教育再生をスタート すべ…

義務や必修って

1都3県、日本史必修を文科省に要望へ ボランティアも「義務」づけられ、日本史は「必修」に。自分たちが必要だと思い込んでいることを、何でもかんでも「義務」や「必修」にしようとする。とてもくだらない話だと思う。 そのうち何でも「義務」や「必修」…