思いの強さ

 最近、教育基本法について議論した帝国議会の議事録を読んでいる。それを読むと、当時の人たちの教育に対する思い、教育基本法に寄せる思いの強さを感じる。その当時の議論と比べると、先日の教育基本法改正についての議論は、とても薄っぺらな議論だなと思う。
 占領期に制定されたとしても、その当時の議員は今の議員よりも教育について考えているし、教育基本法がどれだけ重要か知っていて議論している。その当時の議論を踏まえることもなく、簡単に教育基本法を改正すると言っている。教育を政治の単なる道具という程度にしか考えず、政治のためにどう利用しようかということしか考えていない。教育基本法がそういう人たちの中身のない議論で改正されるのは間違っている。