参議院で何か議論した?

政府・与党、教育基本法改正案の8日成立目指す

 政府・与党は27日の協議会で、教育基本法改正案は12月7日に参院特別委員会で、同8日に同本会議で採決し、成立を目指すことを確認した。

 与党の議員やそれを支持する方々にぜひ聞きたいのだけど、衆参の質疑を通して何かが明らかになったり、何か議論が深まったりしたところがありますか?これこれこういう理由で十分に審議は尽くされているからというのを明確にしてもらえませんか。
 現在の教育の問題を解決するのに、教育基本法改正が必須の条件だと言えるのはなぜだろうか。それが一向に理解できない。教育基本法は、本来、教育問題の具体的な解決を妨げるようなものではない。また、立法でも行政でももうこれ以上は手がないということではない。何もかもやり尽くして、もうこれ以上はダメだから根本まで遡らないという状況には決してない。それなのに、教育基本法を改正しようとする。それは、立法府の怠慢だし、行政府の怠慢でもある。
 また、日教組を持ち出すことで教育基本法改正を正当化している。日教組の影響力を排除するために法律の改正をするというのなら、他にも特定の勢力を排除するといった理由で改正しなければならない法律はいくらでも出てくるだろう。道路特定財源を食い物にする政治家排除などなど。
 教育基本法の改正は、緊急を要するような話では絶対にない。政治家も官僚も「緊急を要する問題」などというデタラメを言う暇があったら、必要な立法と必要な制度改革をまずやるべきだ。