何でも教えればいいと考える教育万能主義者たち

教育再生会議:「道徳」を正式教科に 第1分科会で一致

 政府の教育再生会議の第1分科会(学校教育)が29日、首相官邸で開かれ、道徳教育を小中高校を通じた「正式な教科」と位置付けることで意見が一致した。道徳教育は現在、絶対評価(小学3段階、中学5段階)の対象外だが、将来は対象に加える方向で検討し、5月に出す第2次報告に盛り込む。

 学校っていうのは、ものすごく窮屈なものだと思う。学校は、「正解」「善なるもの」を「教えられる」ところであり、そこでは、何もかもアプリオリに与えられる。これが正解だ。これが善だ。これが正義だ。と「断定口調」で語られる。そんな窮屈な世界。
 いっそ、窮屈な学校を捨てて外へ出たほうがいい。外の世界で、多様なものに出会い、様々な試行錯誤を繰り返して生きていくほうが、視野の広い、寛容性のある、しっかりした価値観を持った大人になると思う。
 「私は価値観も規範も学校で習いました。あなたのような価値観や規範は学校では教えられませんでしたよ。道徳の成績は悪かったでしょ。」そういう会話が聞かれるようになる日が来るのかもしれない。