教育政策はたいていこうして決まっていく

豊島区の幼稚園、道徳の専任教諭を配置

東京都豊島区は今年4月から、三つの区立幼稚園にそれぞれ道徳を教える専任教諭を配置する。「家庭」「学校」「地域」の教育力が落ちたため子供のモラルが低下しているとして、新年度予算に人件費など約1000万円を盛り込んだ。

「家庭」「学校」「地域」の教育力が落ちたため子供のモラルが低下している

 それは,何を根拠にしているのだろう。何か調査でもしてその結果なのか。それとも,多くの人が認める常識にでもなったのか。
 教育施策は時として(いつもと言った方が良いか)思いこみや都合で決まることがある。それは学力向上なども同じ。
 根拠のない教育施策は,その評価もきわめて恣意的に行われる。その正否を決めるのはその時次第,その人次第。「ゆとり教育」が検証もなしに正否が語られているのと同じ。
 この教育施策は「ゆとり教育」と同じ。亡霊として教育に取り憑くことになるだろう。