貧困な教科観を捨てること

教育再生会議vs中教審 綱引き 徳育の教科化 現在“補習中”

従来の教科が(1)数値による評価(2)教科ごとの教員免許(中学校以上)(3)検定教科書の使用−の3条件を必要としている

再生会議の委員の一人は「教科書がない現在の道徳の授業で指導に悩む教員も多く、教科に位置づけたほうが指導方法を確立しやすい」と力説する。

 まずは,この二つの考え方を捨てるべきだろうと思う。これは,総合的な学習の時間が導入されたときにきちんと議論しないで,積み残されたままになっている問題だ。「教科」というものに抱いているイメージがすごく貧困なままで,「教科にすること」=絶対に「教える」という部分だけで教科化賛成という意見もある。そういうのはどんどん学びを皮相なものにするだけだ。
 最後に,道徳の教科化は道徳の皮相かを招くだけであり,これまで通り反対です。