テストに規定されなきゃ気が済まない人たち

大学進学に資格テスト、教育再生会議が検討

大学進学に資格テスト、教育再生会議検討

 この国では,テストは万能薬みたいだ。テストやりますよと言えば,いろんな問題が解決するらしい。
 大学入試,高校入試,中学入試などに規定されている,規定されてきたこの国の教育はより一層テストに規定されることになるそうだ。これからは,テスト偏重主義なんてこと言ったら怒られそう。
 テストがなぜこれほど必要とされているんだろうか。成果を示さないといけないんだという脅迫が国を挙げて行われているからなのかも知れない。成果を示すには数値が一番。テストをやれば,一見公平そうだし,中立そうだし,文句言われても説明できそうだし。これほど便利なものはない。
 アメリカやイギリスはそれでやってきたし,やっている。でも,それで成果が上がっているとは思えない。それを日本でも積極的にやっていくらしい。
 この国では「学力」=「テストで測定できるもの」。この定義ですべてやっていけばいい。プロセスも何もかもすべてすっ飛ばしてテストの結果しか見ない。それでやればいい。テストをやればプロセスも何もかも見えてくると信じ込んでいるのだから。
 学力テストに「学び」も「学び方」も何もかも規定されてしまう。それが何を意味するか。そのことをもう少しきちんと考えてみたらどうか。テストという偽薬をいくら飲んでも問題は一向に解決できない。ただ,先送りしているだけだ。問題が解決できる。できるはずと思いこんでいるだけだ。
 学力テスト万能主義。学力テスト偏重主義。学力テスト狂想曲。テスト,テスト,テストの大合唱。いつまで続くのだろうか。

高卒テストなんかいらない

 stochinaiさんがこのエントリーで指摘されていることは重要だと思う。こういうようなことがもっと大学側から出てくると良いのに。