教育は停滞前線のなか
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お互いの主張していることには、それぞれの利害が絡んでいるので簡単に結論の出る話ではない。文部科学省や内閣は、自分たちの介入が容易になるように中央集権体制を強化したい。規制改革会議は、教育委員会を廃止することで、公務員を減らし、首長などが直接教育行政を行うことで、教育に市場主義を徹底させたい。
そして、このような対立と停滞によってイギリス同様、地方教育行政のパートナーシップはズタズタに切り裂かれることになる。
中教審の上に教育再生会議という屋上屋があり、規制改革会議という離れがある。それが、教育行政を複雑化させている。それらをまとめるものがないから混乱は深まるばかり。
教育は停滞前線の中にある。それは、教育現場が原因なのではなく、外に原因がある。教育を停滞させているのが自分たち自身であるという意識がないから、いつまでたってもそこから抜け出すことはない。