アンディ・ハーグリーブズの主張

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 アンディ・ハーグリーブズ(西躰容子訳) 「二十一世紀に向けてのティーチングの社会学―教室・同僚・コミュニティと社会変化」からの引用。

 世紀の変わり目を前にして、多くの改革案が、ティーチングを標準化し、その技術的局面を強化し、教師を同僚やコミュニティから切り離して教室という空間の中に隔離しようとしている。こうしたことは、過重なカリキュラム、市場的競争、教育内容の偏重、政治的強制と統制への執着といったものによってもたらされたものである。情緒的理解は、質の高いティーチングと学習を改善しようという必然的な努力がなされる中で、グローバル化されてはいるものの本質的には西洋的な自由主義的な改革言説によって、教師と保護者間および同僚間の情緒的きずなとつながりを破壊するような、学校の新しい情緒的地形が生み出されるようなことがあってはならない。というのもそうした情緒的きずなは、日本のシステムが何十年にもわたって保持してきた、もっとも称賛すべき長所の一つなのであるから。