使い捨てられる人たち

 安倍内閣は、教育再生会議というのを来月には立ち上げるのだという。また、伊吹文科相は小学校の英語必修化は必要ないのだという。そういう動きや発言に対して、全く反応しない人たちがいる。中教審の委員達だ。
 教育再生会議にしても文科相の発言も中教審を蔑ろにするもの。なのに、中教審の委員はそれについて全く反応しない。元から審議会はそういうものだと言うのかもしれないが、政治の都合で持ち上げられたり、無視されたりすることに対して少しくらい抗議するというような姿勢を見せても良いのではないか。
 教育再生会議なるものができれば、中教審はもう必要ないのではないか。別々のところで議論しても出てくる結論は同じなのだから。中教審は解体するか、教育再生会議の下部組織になればいい。
 中教審は「有識者」というイエスマンの集まりで、使い捨てられても異を唱えることもなく、議論をし、答申をし続けていくのだろう。そんなのは、百害あって一利なし。そういう中教審は子どもに害をもたらすものでしかない。