こうしたことを広げていくべき
学テより独自テスト…不参加自治体 実施の動き
全国学力テストという魔法の杖を振れなくなったときの対応の仕方にはいくつかある。例えば,自分たちにできることを端から考えもしないし,実行もせずに従来の全国学力テストの続行を主張する。自分たちでやればいいと考え,自分たちが以前からやっていた,以前やっていたことを復活させる。全国学力テストに自主参加することで魔法の杖はまだ振れると信じているというようなこと。
自治体が自分たちにできることをやる。そういう動きをもっと広げてほしい。国は必要なことをやる。自治体も必要なことをやる。どちらかにおんぶに抱っこになる必要はない。
記事の中で,
学テに詳しい明石要一・千葉大教授(教育社会学)は「A、Bに分かれる学テの問題のうち、Bのような応用問題を作成するには多くの人手と時間、費用がかかる。自治体などの独自テストでは問題の質をいかに高めるかが課題になるだろう」と指摘している。
と明石氏は述べている。
全国学力テストにおんぶに抱っこという状況を作り出した結果,自治体が問題や採点者の質を向上させる場や時間を失わせた。そんな課題は以前から言われていたこと。
自治体が独自にやるからといって連携ができないわけではない。これまでに蓄積されてきたものもある。ゼロからではない。課題は時間と経験で解決していくしかない。そのためにも多くの自治体が自分たちにできることを考え,やっていくことが必要だ。