心配すべきことは別にある

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/education/263334/

 この記事を読みながら考えたことを書いておきたい。心配すべきことは別にあるのではと思う。
 教育政策を立案し,実施するところがある方向を向く。現場はそれと同じ方向を向かなければならないと言う状況が強まっている。そういう状況が強まれば,政権を取った政党の影響が教育に色濃く反映されるのは当たり前のこと。
 よく,「教育の政治的中立」ということが言われるけれど,それはとても難しい。けれども,それを制度的に保障することはできる。様々なレベルで「余地」を設けることだ。
 「余地」があれば教育を一色で塗りつぶそうとしても簡単にはできない。それが教育の政治的中立を保障するし,弊害も軽減する。その「余地」を段々狭めていこうとしているのが今の状況。
 その状況を心配するのではなく,あの政党が政権を取ったらということばかり心配するのはおかしいのではないだろうか。