久しぶりの更新

 久しぶりにブログを更新します。最近いただいたコメントを読みながら,返事ができず申し訳ないなと思っています。あるコメントに書かれていたことから考えたことを少し書いておきます。
 日教組が不正なことやおかしなことをやっている,言っているのならそれは批判したり,追求していけばいい。でも,教育の問題を語るとき,議論をするとき,日教組を持ち出して教育の問題を語った,議論したというようなことがあるとそれは違うだろうと思う。また,日教組の問題に引っ張られて,様々な根拠に基づいた議論がただの床屋談義になっていたりもする。教育行政の長やその経験者でさえ同じようなことをやっていたりする。それこそ教育に巣くう病気じゃないかと思う。
 以前,http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20070519/1179520866自民党有志の提言を引用して紹介したけれど,彼らの提言したことは問題として今も残っている。

教育改革の議論はどうもかみ合わないものが多い。教育が目指すべき理想の人物像は人により異なり、また学校教育に対する認識も世代間で異なる。自らの体験に基づく個別論や、ワイドショーなどのメディアが伝える教育問題に基づく印象論が、往々にして教育改革の議論のベースになりがちである。教育論議は水かけ論や精神論、神学論争に陥りやすいのだ。自民党の教育関係の会議に出ていると、時として個人的な体験談や思い出話をもとに国家の重要政策である教育政策が論じられることに驚く。

と彼らが述べているようなことが今なお続いている。
 繰り返しになるけれど,日教組の問題点を追求し,それを是正することは結構なことだと思う。けれど,それは教育の問題の中心ではない。また,そうした問題ばかりに目が向いて議論すべきことが棚上げされたり,彼らを排するためとして根拠が乏しい改革論に賛同されたり,推進されたりしている。そうした状況(それが教育のガンであり病気だと思うのだけど)をまず変えることが必要なのだと思う。