教職大学院はお手軽な即製教員製造器

教職大学院」修了者を優先採用 東京都、教育再生

 教員の質の向上や質の維持を本当に考えるなら,現場での成長をまず考えるべき。教職大学院は,教員のリフレクションの機会を提供する場であればいい。
 日本の教職大学院は,フィンランドなどの修士課程までの教員養成とは質も内容も似て非なるもの。そういうものに過剰な期待を寄せてはいけない。
 また,「実戦力」というものが教職大学院で養えるなら誰も苦労はしない。「実戦力」は時間をかけてこそ養われるもの。今,子どもの成長さえ待ちきれずにせっかちに結果を求める傾向が強いけれど,それは教員に対しても同じ。「実戦力」という言葉は,そのせっかちさを象徴する言葉だ。