こんな国語力なんて要らない

平仮名の作文、「八つ」を「はちつ」=国語力低下、教師9割が実感?岩波書店調査

「八つ」を「はちつ」、平仮名だけで作文−。小学生の国語力が低下していると感じる教師が約9割に上ることが8日、「岩波書店」(東京都千代田区)が教師100人を対象に行った調査で分かった。同社は「現場の先生が危機感を持っている表れではないか」としている。

 岩波が何の目的か,全くの親切心か,こんな報道をさせ,それに乗って子どもの学力について嘆いてみせる大人がいるなら,そんな「国語力」なんぞ要らない。
 自分たちは心配してます,不安ですと言って安全地帯に逃げ込み。子どもたちに上から石つぶてを投げつけている。なんて滑稽で,なんて恐ろしい姿か。
 この国の教育が,こうした悪意に満ちた,善意を装った手でかき乱される。それにどうして怒らずにいられるだろうか。野暮だと言われようが,そっちこそ偽善だと言われようが,こうしたことはこれからも批判し続けていく。
 学力テストなど,国語力など,学力などみんなまとめて捨ててしまえばいい。その方が子どもにとって幸せだと思うから。
 教育はいつからこうした子どもの顔を見ない,大人の満足心だけを満たす道具と化したのか。ランキングが下がろうが何があろうが,子どもの顔をまず見てみたらと思う。
 こんな国語力などを心配する前に,目の前にいる,近くにいる子どもの顔を見て話しかけてみたらと思う。そうしたことをまずやればと思う。「はちつ」と言い間違えたその子どもの話をまず聞いてみたらと思う。