真似好きで派手好きより 地味で地道なものが良い

「学力向上サミット」提言…教育再生会議素案

 この記事を読んでまず思い浮かべたのは,1990年の9月にブッシュ大統領(現ブッシュ大統領の父)が全米の知事を集めて開いた教育サミットのことだ。副議長は当時アーカンソー州知事だったクリントン。その真似だろうか。それとも派手好きなのか。
 学力テストの結果が出たなら,必要なものはきちんと揃えるし,バックアップもする。だから,地味なことでも必要なことを大いに,地道にやれというシグナルを発したり,発言をする教育行政関係者はいないのだろうか。
 ここでも子どもの顔は見えてこない。現場の教師の顔も見えてこない。見えてくるのは,短絡的な処方箋や不安を煽る発言,的外れなものばかり。そんなものは見えなくてもいいから,必要なことがあれば大いにやればいい。議論が必要ならやればいい。協力が必要ならやればいい。そんなことができないなら,学力サミットなどやる意味はない。