よくあることだけど

【風】公教育だけでは学力不十分

《「ゆとり教育」を導入したお役人のご子息、ご令嬢は地元の公立の学校に通われているのでしょうか? 専門家からあれだけ学力低下を懸念する意見が出ていたのに、ゆとり教育を取り入れて、今になって授業時間数を戻す? いい加減にしてほしいです》

 こうした言い方はよくされることだけど,「ゆとり教育」はhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071112/140401/で広田氏が指摘しているように,文部科学省(当時は文部省)の役人だけが導入を決め,導入が強行された訳じゃない。だから,役人に対してだけでなく,導入を提唱した経済界に向かっても同じことを言わないといけないことになる。
 問題は「ゆとり教育」というものが一面だけを見て捉えられ,さらには,その一面だけを捉えた批判が教育の「専門家」「有識者」然とした方々の常套句になっていること。その一面だけを捉えたイメージが広く定着していることだ。
 広田氏がhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071112/140401/で書いているようなことを通して,常識,当たり前のこととして語られる「ゆとり教育」の一面的なとらえ方を少しでも変えるものになればと思う。そして,役人叩きで問題の本質を見ないこうしたマスコミの姿勢も変わればと思う。