彼らは何を問うているか

http://www.nhk.or.jp/bsdebate/0708/index.html

 8月26日にBSで「いじめとどう闘うか」というテーマでディベートをするという。出演者は内藤朝雄氏,戸田忠雄氏,尾木直樹氏,藤原和博氏。出演者の主張も読める。内藤朝雄氏戸田忠雄氏尾木直樹氏藤原和博氏
 一番私の考えに近く,賛同するのは内藤朝雄氏の主張。学級などの既存の制度をきちんと問い直しているから。一番私の考えから遠く,賛同できないのは,戸田忠雄氏の主張。いじめの問題についてまともに考察せずに的外れな主張を行っているから。
 いじめの問題は,こうやるのが正解というのはない。だったら,きちんと問うべきことを問うというところから始めるべきではないか。そのためには,既存の制度(学級や学校)なども問い直す必要がある。
 よく,いじめの問題に「こうやればこうなる」式の解決方法を示されることがある。そういうものがあふれている。それは,既存の制度を見直そうとはしない。だから,そういう解決方法は現実的に見えて,実際には現実に大きく制限されて無力なものが多い。
 いじめの問題に,短絡的な解決策を示してくれるかどうかではなく,彼らが何を問うているかをまず見たい。そこから何が見えてくるか,提示してくれるか。そういう視点で彼らの主張を読むべきではないだろうか。