真犯人はどっちだ
【真犯人はこいつだ】(77)授業下手な校長が評定する
最近、校長が教員の授業の技量を評定するようになった。そこに大きな問題が生じている。
授業が下手な校長はいっぱいいるからである。
囲碁5段の人を3級の人が評定したらどうなるか。甲子園に出場した野球選手を、草野球の選手が評定をしたらどうなるか。
デタラメな方針が幅をきかし、技量ある者がやる気を失い、学校から活力がなくなっていく。
校長が勤務状況を評定するというなら話は分かる。勤務態度の誠実さ、熱心さ、教室での実践の良しあしなら、多くの校長は正しく評定できる。
だが、「授業の評定」は別なのである。
私の経験では8割の校長は授業が下手だ。指導主事も同じだ。話にならないくらい授業が下手だという校長が3割はいる。しかし、授業が下手でも管理職としては立派だという校長も多くいる。
話にならないくらい授業が下手な校長が指導することは、すべて「形式的」な「俗物的」な指導法である。
授業を批評できるには、研究授業、公開授業を500回は経験しなくては無理だ。下手な校長は50回もやっていないだろう。
それでも、職員に「授業をやってみせる」校長なら評定する資格はあると思う。
「授業力の評定」は別途のシステムを作る必要がある。
向山氏の主張は,TOSSの「授業力検定」の宣伝文だ。向山氏の主張は馬鹿げている。こういうことをよく恥ずかしげもなく言えるものだ。こういった主張を真に受けないでほしい。