国が教育の責任を持つというご都合主義

 教育基本法が改正され,教育関連3法が改正される過程で何度「国が教育の責任を持つ」という言葉を聞いただろうか。そうして完成しつつあるのは,国が都合よく責任の有る無しを使い分けるための仕組みだ。
 そして彼らは,自分たちで法律さえ作ればそのご都合主義をいくらでも正当化できる仕組みを作り上げた。教科書検定も審議会も彼らが自分たちのためにつくりだした仕組みの一つだ。
 ある時には,そういうことはできないと言い,ある時にはそれは国の責任だという。そういう場面がこれから何度も繰り返されるのだろう。