データって本当に無いの?

 例えば、「教育課程実施状況調査」1981年から実施されている。これは、データではないのかな。他にも調査の実施主体や規模などは異なるが、様々な形で教育に関するデータは収集され、蓄積されてきている。
 これまで、そういうデータを政策に結び付けてこなかったのが問題なのに、データが存在しないからできないんだという話へと転換している。
 全国学力テストで膨大なデータは蓄積される。しかし、これまで同様、データを政策に結びつける仕組みは存在しない。蓄積されるデータが公開されれば、様々なところから提言は出てくるだろう。でも、それは国が責任をきちんと果たしているとか、全国学力テストがあるから出来るということではない。
 データの不在、だから教育改革が失敗したんだという図式が常識だろといわんばかりに語られる。本当にそうだろうか。