本当に全国一斉にやる必要があったのか

 全国学力テストの問題などが公表されている。思ったよりも詳しい情報が出てきて少し驚いたが。

読売新聞
朝日新聞

 まだ、詳しく見ていないので言えることは少ないが、このような問題なら、全国一斉にやる必要はなかったというのが現時点での感想。
 その理由は、今回用いられたような問題は地方ごとに行われてきた学力テストとそう大差がないこと。もちろん国際的な調査とも大差はない。(正確には、国際的な調査で用いられた問題がモデルになっている。)また、大差がないのだからそこから導かれるものも大差がないということ。それだけ考えてみても、本日のような形式で実施する必然性はない。
 もし、今後も同じような問題形式で実施していくというなら、地方の教育委員会や専門家も入れて、共同開発したり、ノウハウを蓄積するような取り組みをしていくのがいい。
 そうすることで、多額の予算をつぎ込んで全国一斉に学力テストをやるというような愚かなことは繰り返さなくてもすむ。
 これから、全国学力テストについてどのような結果の分析が出てくるのか注意深く見てもらいたい。もし、これまでと同様の課題が指摘され、同様の対策が提言されるなら、今回の学力テストは多額の予算と多大な労力の無駄遣いであったと言っていい。