不都合な真実

教育再生会議>分科会の議事、一転非公開に

 政府の教育再生会議は6日、教育改革の将来像などを具体的に協議する三つの分科会の議事について、公開する方針を撤回し、非公開のままとすることを明らかにした。一部委員から「自由かっ達な議論ができなくなる」などの反対論が強く出されたため、公開見送りを決めた。安倍首相が出席する総会も非公開のままとする方針。

 自由闊達な議論ができないと言うが、中教審の総会も各部会等も原則公開だ。そこでできていることが教育再生会議でなぜできないのか。
 野依氏は以前、「事実は真実の敵という言葉がある」ということを言ったが、密室で行われる議論の背景には「不都合な真実」があるからなのではないか。
 議論の紛糾が、バラバラでまとまりがないというような印象を与えるとか、横槍を入れられたくないというのかもしれないが、それは議論の内容がしっかりしていれば怖くはない。
 教育再生会議は、内容をきちんと詰めることなく、最初から決まっている、スケジュールと内容に合わせるために拙速な議論を重ね続けていくのだろう。教育再生井戸端会議は早く解散したほうが良い。