そこらに溢れる「美しい」という言葉

教育再生会議、「話し方教室」を見学

 政府の教育再生会議は先に発表した第1次報告を踏まえ現場視察を開始、東京都大田区の馬込第2小で行われた劇団四季の「美しい日本語の話し方教室」を見学した。今後の議論に生かす狙いで、これを皮切りに東京近郊の小中学校などを視察する。

 教員との意見交換では、中学を受験する児童・保護者の要望と、学校が目指す教育の落差に苦闘する現場の悩みを聞き取った。

 「話し方教室」は、俳優が「相手に聞き取りやすい発音、発声の仕方」を児童に指導。山谷えり子首相補佐官は「美しい日本語を話すことで、体と心が豊かになる」と指摘した。

 「この授業をきっかけに美しい言葉をたくさん話したい」と、感想を述べた児童もいた。

 ここ最近、ことあるごとに「美しい」という言葉が使われる。そこらじゅうに溢れている。子どもも「美しい」と言っている。
 そのうち、「美しい」という言葉はインフレを起こすのかもしれない。そのうち「死語」になるのかもしれない。
 「美しい」という言葉の乱用は美しいことではないなと思う。