白紙委任状を与えない
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この本のあとがきの中で広田氏はこう言う。
教育の「危機」「荒廃」のイメージは、おびただしいぐらい世に氾濫し続けてきている。「危機」のイメージに浮き足立った世論は、情けないことに、短慮で乱暴な「改革」に白紙委任状を与えてしまっているように見える。
今年は参議院選挙がある。参議院選挙では、教育の問題を明確に争点として位置づけてほしい。そして、おそらく出てくるであろう、教育の危機論、教育の荒廃論に対して、真正面から批判を加えていくべきだ。
そして、その批判によって教育の危機論、教育の荒廃論を唱え、教育を自分たちにとって都合のいいものへと変えようとする動きを止めることが必要だ。