教育再生会議の第一次報告について

 教育再生会議第一次報告を出した。早速読んでみた。読みながら思わずゴミ箱に放り込もうかと思うほど、くだらないもの満載の報告書だ。これから、機会を見て具体的な内容について批判していきたい。
 今回の報告書については、毎日新聞

教育再生会議:「首相主導」演出狙い 文科省に戸惑いも

という記事が一番よく本当のことを書いている。今回の報告書は、教育再生への第一歩ではなく、安倍内閣への支持回復の道具に過ぎない。安倍首相はこのくだらない報告書について「100点だ」と自画自賛している。

 いじめの実態調査に北教組が組織として反対したというのが、日教組批判のネタとして大いに利用されている。(そういう批判だけでなく、再生会議の報告書のようなつまらないものも同じエネルギーを注いで批判してもらえればと思うが。)それについて書いたときに、教員一人一人が考え行動すべきということを書いた。再生会議の報告書について教員一人一人様々な感想をもたれていると思う。その感想を様々な機会、場所を通して表明してもらいたい。賛成でも反対でもどちらの立場からでも意見を表明し、議論をしていくべきだ。もし、政府のやっていること、言っていることに教員があれこれ言うなという批判があればこう言えば良い。「それのどこが悪いのか。」と。
 教職員組合などは、つまらないところで反対をするのではなく、再生会議のような組織が報告書を出すのを待つのではなく、自分たちで議論し、それを公表し、批判などを受けるようにすべきだ。それは一般の教員一人一人もそうだ。改革は再生会議のような一握りの人たちだけがやるものではない。上から降りてくるものを待つのではなく、自分たちで考え行動すべきだ。そういう教員こそ今必要なのであり、再生会議の言うような彼らにとって都合のいい教員ではない。