やろうとしていることが見えない

日本初の学級経営学科で「教師の自立」を育成

 4月、岡山市環太平洋大学が開学する。日本で初めて「学級経営」という観点でプロ教師像を追究する学級経営学科を持つ「次世代教育学部」が柱の一つだ。大橋博学長(62)は「4年間で本当に人間として成長し、自立できる教師の育成に励みたい」と話している。

 一体何をやろうとしているのだろう。「次世代教育学部」なるもので行われることが何なのか。その意図は何なのか。見えない。そもそも「教師の自立」というのが何を指すのか分からない。
 「プロ教師」とか「力量のある教師」などという言葉がとても安易に使われ、安直な方法でそういう教師を養成しようとしている。教師がおかれている現状や教師がどこでどう成長するかなどについてほとんど知らないか、考えようともしないで、こういうものを作ろうとしている。こういうのを作る前に、教員について理解する。そこからはじめた方がいい。