一年を振り返って

 今年は、

 われらは、さきに、日本国憲法 を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。

ということを強く意識した年だった。
 今年は「教育基本法」が改正された。既に何度も書いているけど、決してそのことを忘れることはない。もう既に変わりつつあるものもあるが、来年ははっきりと変化が見える年になるだろう。
 来年は、教育基本法改正にともない関連法案の改正が予定されている。関連法案の改正は直接学校や家庭などに関わってくるものだ。与党は関連法の改正を通して、様々な規制を設け、教育を息苦しいものにするだろう。そして、その規制に従順であることを求めてくるだろう。そういう動きには来年も反対していきたい。
 来年は、「教育再生会議」が何らかの提言を出すことになっている。教育再生会議については、ここで何度も批判してきた。彼らの出す提言は、彼らが何と言おうと、既にどこかで提言されているものか、あるいは、教育改革とはほど遠い貧困な発想のものでしかない。そういうものに、右往左往させられるなんて御免被りたい。
 今年は、「教育不安社会」が出現した。教育崩壊という言葉が安易に用いられ、教育再生という言葉に代表されるように教育改革の必要性が強調された。そして、「この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。」ということを忘れ、その教育の力を政治の力へと書き換え、教育改革を推進し、一足飛びに教育再生を行うという動きが強まった。来年はその動きが加速するだろう。
 今年は、このブログを通して、教育に対する様々な見方考え方と出会うことができた。そこから多くのことを学んだ。来年も様々な見方考え方と出会い、多くのことを学びたい。