どっちを向けばいいのか分からない

いじめ対策:緊急提案、文科省も4項目 サポート体制軸に〓〓有識者会議

 文部科学省のいじめ実態調査などを見直すため、同省に設置された有識者会議(座長=梶田叡一・兵庫教育大学長)は4日、学校内外の相談体制の充実など四つの柱からなるいじめ対策の緊急提案を発表した。いじめに関して子どもへの毅然(きぜん)とした対応を打ち出した教育再生会議の緊急提言(先月29日)とは異なり、子どもや学校へのサポート体制充実を求めているのが特徴だ。


 おそらく、この記事にある有識者会議というのは、このことだろう。あまりマッチョなことばかり言う人がいないから、出てくるのもこういう感じになるのは分かる。
 それよりも問題なのは、方向性が必ずしも一致しないものが、文部科学省教育再生会議という二つのところから出てくることだ。現場は一体どちらの言うことをやればいいのだろうか。現場の好きな方を選択すればいいのだろうか。それ以前にも文部科学省は様々なことを通達などを出している。そういうものとの継続性とか整合性というようなことがないから、現場は右往左往してしまう。前から、どっちつかずのところはあったのだけど、方針を決めるようなところが迷走していながら、現場ばかりを批判する。コロコロと変わるようなものに一々応じていなければならない現場が一番迷惑している。現場は当事者意識がないということを言われるが、彼らの言う当事者意識を持ってそういうものに応じていたら、それこそ、教育はめちゃくちゃになっていたのではないか。どっちを向けばいいのか分からないようなことをいつまで続けるつもりだろうか。