この問題はこれからも取りあげる

東京都足立区:学力テストで予算格差の方針撤回

 学力テストの結果で区立小中学校の予算に差をつける方針を示していた東京都足立区は7日、テスト結果を反映させないことを決めた。同日開かれた区議会文教委員会で内藤博道教育長が明らかにした。同区には「学力でランク付けするな」など反対意見が70件以上寄せられ、区教委は「実施するのは困難」と判断した。

 浅はかな教育改革という見出しをつけて最初この問題を取り上げたのだけど、これで撤回というのも浅はかだ。この程度で撤回するのなら、マスコミに流す前にきちんと議論して、批判に耐えられるくらい中身を詰めておけばよかったのに。
 小松郁夫氏がブログで、

 土曜日から学校評価に関連した海外調査でイギリスに来ているのだが、この週末にマスコミで報道された足立区の政策について、多少なりとも関わりを持つものとして、報道内容について、気になっている。足立区教育委員会がどのように記者の皆さんには記者レクをしたのかは知りませんが、少なくとも私が委員長をしている学校支援委員会では、学力テストの結果だけで、学校予算を傾斜配分するなどという議論はしてこなかったはずだ。学力テストの結果をそのまま予算配分に反映させるなどというのなら、その程度の判断は小学生でもできるはずだ!日頃から学校と接触をし、今進めているような、多少なりとも進歩した学校評価システムを活用しての、重点的で学校の事情に対応したきめ細かい予算配分を検討中なのが、足立区の目指す改革の方向のはずである。

って書いている。また、hiroyaさんからも足立区の取り組みについて指摘していただいた。足立区のこの問題、ここで終わらせることはしない。これからもこの問題は取りあげていく。そうしないと、問題がきちんと見えてこないから。