ABEDAYに思う

 ABEDAY。KOYASUさんの真似をしてみた。安倍氏自民党の新総裁に選出された。マスコミは圧勝と言うけどそういう印象はない。なぜだろう。これから、教育基本法の改正が最重点課題となってくる。そうした中でできることは何かなと考えていた。
 話は突然飛ぶのだけれど、最近、安倍氏の本を読んだのもあってイギリスの教育に関する本や論文を読んでいる。その影響もあるのだけれど、サッチャーが登場した当時のイギリスと現在の日本とを比較して見たりしている。
 閑話休題安倍氏教育基本法の改正を第一の課題としている。そして、教育基本法改正を含めた教育改革がどのように行われていくのか。それがイギリスの教育を見ていくとよく分かる。
 安倍氏が政権についてまず起こることは、教員に対する批判だろう。こんなダメな教員がいる。こんな偏向した教員がいるなどという批判が強まるだろう。そして、安倍氏やその周辺は、その「悪役」である教員を排除し、教育を「正常化」するということで自らを「正義の味方」として演出し、支持を集め、本当の問題から人々の目を背けさせ、教育改革を進めていくだろう。小泉首相の「劇場型政治」がここでも繰り返されることになる。
 しかし、そういう流れを止める手だてはある。その一つは、教員が徹底して子どもと保護者、地域の人たちと真正面から向き合い、話をし、協力していくことだ。教員は改革によって抑圧された悲劇の主人公を演じるのではなく、とにかく、問題に取り組む姿勢を見せ、取り組みを実際に進めていくことだ。そうすることで、安倍氏やその周辺の、教員と子どもや保護者などを対立させるという目論見は外れることになる。
 安倍氏の推進する教育改革はムードが先行する。実証的なことはほとんどなく、ムードだけで進められる。どうもこういうことがあるらしい。こんなことあるはずがない。そういうものが政策立案の「根拠」となる。安倍氏やその周辺の言動を見る限り、実証的にやるという姿勢はほとんど見えない。
 だから、そのムードの盛り上がりを阻止する必要がある。そのためには、繰り返しになるが、教員と子ども、親との連携を強め、目の前にある問題の本質を明らかにし、その問題解決に地道に取り組んでいくことが必要だ。
 教育正常化などというスローガンだけの教育改革に流されないように、足下をきちんと固める。それが必要なのかなと思う。なんだか、どこかの広告ビラみたいになっていますが、以上、独り言でした。