郵政民営化問題の二の舞にしない

 教育基本法郵政民営化の問題のように、きちんとした議論が行われないまま、改革推進派と抵抗勢力という対立の問題に矮小化されてしまわないかということを最近考えるようになった。
 自民党民主党との間でいくら議論が行われても、考え方に大差があるわけではないから問題点が何かというのは明確にならない。そういう議論を何時間やっても意味はない。そういう議論を期待するのではなく、annntonioさんがここでおっしゃられているような「与党(特に自民党)vs.疑念を持つ市民」(与党だけでなく民主党などの野党も含めて良いと思う)というところへ議論を持っていくことが必要じゃないかなと思う。こっちが自民党民主党の作った土俵に上がるのではなく、こっちの土俵に向こうを引っ張り出してくることが必要なんじゃないだろうか。
 そのためには、国会審議にまずは待ったをかけるなり、採決を急がせないようにして、落ち着いた議論ができる環境を作ること。そして、教育基本法についていろんな視点から考える材料を提供することが必要になる。
 蛇足だけれど、ブックレットでも新書でもフリーペーパーでも、もちろんブログでも良いのだけれど、専門家や個人が「教育基本法」について問題はここだよとか、こうしたら良いんじゃないかというようなものをまとめて発信できるプラットホームがあればいいなと思う。
 色々と偉そうに言っていますが、ここで書いたことを一人で実現できる能力など私は持っていません。ですから、ボソッとつぶやいてみました。