いかに管理しいかに言うことを聞かせるか

ISBN:4569641350:detail

 安倍氏の著書と一緒に読んでいたもの。感想は、サッチャーの武勇伝を聞かされている感じ。そして、自分たちもそういうことができたらいいなと思いながら書かれたんだろうなというのがよく分かる本。お薦めはしない。
 内容は、教育、学校、教師をいかに管理し、いかに言うことを聞かせるかということに主眼が置かれたもの。だから、サッチャーの教育改革の負の部分には目が向けられていない。
 イギリスでは、ダメな学校は廃校になったり、ダメな教師は辞めさせられているということを紹介している。だけど、イギリスではそういう学校や教師を支援して立ち直らせるための仕組みがある。何もしないでただ管理だけやってダメなら排除するというものじゃない。でも、そういうところはきちんと書かない。
 これだけ読むと、サッチャーの教育改革は素晴らしいなんて思ってしまう。安倍氏の著書でサッチャーの改革が称賛されている。この本の著者の一人に安倍氏も名を連ねているので称賛して当然だなということだけは分かった。