見識の無さは変わらない

戸田市教育長、答弁を一部取り消し
君が代起立調査問題

 戸田市六月定例会は最終日の二十一日、伊藤良一教育長の一般質問答弁での「君が代斉唱時の来賓起立の調査」発言をめぐって紛糾した。

 午後六時五十三分ごろ、伊藤教育長の発言申し入れから、本会議が開かれ、同教育長は「十三日に行われた高橋秀樹議員の教育行政についての答弁の中で、前後の脈絡から『腹が煮えくりかえる』と申し上げ、一部誤解を招いたことをおわびし、取り消させていただきたい」と、答弁の一部を取り消した。

 さらに、「調査いたします」と答えた部分については、「強制力をもたない事実把握ということから、『照会』という意味で申し上げた」と発言、理解を求めた。

 発言を一部取り消したと言うが、「強制力をもたない事実把握」ならば、来賓の誰が起立していなかったか調査してもいいと考えているようだ。強制力を持たなくてもそういうこと自体する必要のないこと。そこに気が付いていない。第一、そういう「事実」を把握したところで何になるのか。子どもたちのためになるのか。
 誰が起立していたか知りたければ個人で頭の中で勝手にやればいい。そして勝手に腹が煮えくりかえっていればいい。他人に自分の考えや気持ちを押しつけなければ、誰も批判しないでしょう。本当は、教育長だけでなく質問をした議員の見識も問われるべき。教育長だけが批判されているのは少しかわいそうかな。