教育基本法特別委員会の議論

 小泉首相の答弁を聞いて、首相は「教育」についてあまり知らないんじゃないかという印象が強くなった。聞かれていることにきちんと答えてない。それは野党の議論に対する作戦なのか、それとも無知なのか。どちらだろうか。
 現教育基本法の第十条に関することも少し議論されている。そこから見えるのは、文科省など行政側のやることは「教育に対する不当な支配ではない」ことにしようとしているということ。現教育基本法は行政の不当な支配も組合などの不当な支配も認めてはいない。与党の教育基本法改正案はそれを変えようとしている。これまで恣意的な解釈(行政も組合などどちらも)によって教育基本法第十条はその当初の趣旨から外れたものになっている。教育基本法第十条の「教育権の独立」は教育基本法とその他の法令を改正し、きちんと筋の通ったものにするべき。そうでなければこの問題は解決できない。