こういう考えは改めるべきだ

学力テスト:06年度から「総合分野」を試験に 東京都

 いつかはこういうことになると考えてはいたが。こういうことをやろうと考えることが、貧困な評価観しか持たないことを証明している。総合的な学習と評価についてもう少しきちんと考えるべきだ。様々な能力があるように様々な評価方法がある。一律に評価する必要はない。何のためにねらいしか示さなかったのか。なぜこれだけ現場の裁量を認めたのか。そういうことをなぜ理解しないのか。もし、これが説明責任を果たすためなどと言うなら大きな間違いだ。こういうのは「テスト偏重主義」「テスト幻想論」ではないか。テストをすれば説明責任を果たせる。テストをすれば学力が向上する。そういう幻想論が多くの支持を得ていることに違和感を感じる。
 以前から何度も言っているように、テストをすることは必要なことであってもそれだけで説明責任を果たすことにはならない。また、テストをするだけで学力を向上させられるわけではない。そのことをきちんと考えないでこういう施策を実施することは間違いだ。