そんな「見識」など要らない

「学生の成績悪い」九大法、AO入試廃止へ

 http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20080214/1202923866
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20080130/1201651497
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20080124/1201104064で書いてきたことの繰り返しになるのだけれど,大学入試が機能不全に陥っているのはそれを実施する側や制度設計をする側の責任であって。「ゆとり教育」や学生側の責任じゃない。
 問題が生じたならその対策を早めに講じればよかっただけの話。AO入試がきちんと機能するようにすべきだったはず。そういうことをいったいどれだけやってきたというのか。それもなしに,「AO入試は全国に広がっているが、成績などの結果を見れば、制度を廃止するのも一つの見識だ」などと,馬鹿げた「見識」を示してみせる。よくこんなことが言えるものだ。これは,「ゆとり教育」をろくに検証もせずに「転換する」と言っている中教審やマスコミと同じ。
 評判の悪いものはさっさと止める。そんな馬鹿げた見識を示す前に,自分たちのやってきたことを検証してみたらどうだろう。文部科学省の責任もある。けれども,おかしいことにきちんと声を上げず,なし崩しにおかしな教育政策を通させてきた側の責任をもっと考えるべき。

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