各地の教育委員会の反応の異常さ

 全国学力テストの結果に対して各地の教育委員会等の反応について報道されている。それを読みながら驚いた。あたかも今ようやく何が課題なのか,自分たちの状況を初めて知ったような反応が大半だったからだ。そして,その結果を分析して今後に生かしたいというからだ。
 これは,敢えてそうしているのだろうか。これまで各自治体の教育委員会は様々な形で学力テストを実施してきた。その結果が公表されるたびに今回の全国学力テストと同じことが課題として挙げられてきた。彼らはそのデータも持ち,結果の分析も行ってきたはずだ。それなのになぜ今になってそうした反応をするのだろうか。
 教育委員会は,自分たちがこれまで実施してきた学力テストとその後についてきちんと検証をすべきだ。それをこれまで怠ってきた。今回のような教育委員会の反応は異常だし,そういう反応は自分たちの無為無策を大声で叫んで知らせるようなものだ。そういうところが最大の課題かも知れない。