こちらのトリックも何とかしないとね

【正論】集団自決と検定 拓殖大学教授・藤岡信勝 “トリック報道”で世論誘導

 http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20070623/1182556847で城丸章夫氏が

 一九五五年に日本民主党が「うれうべき教科書の問題」というパンフレットを発行して以来、教科書に対する政治的圧力は日々に強化されてきている。いわゆる「偏向教育」という宣伝が巧みに推進され、この動きに呼応するかのように、文部官僚による教科書検定の強化と地方官僚による教科書採択の自由への圧迫が強化されていると言われている。検定された教科書を「偏向」呼ばわりすれば、執筆者ではなく文部大臣が「偏向」の非難を受けねばならないはずであるが、政治的宣伝は根気よくつづけられてきた。つまり、書いてあることは「偏向」ではないが、執筆者が偏向しており「アカ」だというのである。そしてこの傾向の仕上げとなったのが、教科書検定官による皇国史観の強制と言われる事件なのである。

指摘するこのトリックは今でも多用されている。また,教科書検定制度は容易に政治介入を許す制度であり,この制度を利用して政治介入が行われてきたにも関わらず,「政治介入はできない」「政治介入はすべきではない」というトリックが使用されてきた。
 こうしたトリックの方は今回ほとんど問題になっていないし議論にもなっていない。教科書検定制度そのものには問題がないのだろうか。これまで教科書検定制度を批判してきた方々は今回同じような主張をしていない。特に藤岡氏などはその一人であったにも関わらず「教科書検定制度の堅持を」などと主張している。これもトリックではないか。
 これらのトリックの問題はどうするのだろうか。