教育の歴史と教育にまつわる都市伝説

 最近,教育史に関する書籍や論文などを読み続けている。始めた動機は,「教育にまつわる都市伝説」特に,あれは何々に起源があるとか由来があるといった「都市伝説」に出くわすことが多くなったから。
 「総合的な学習」や「ゆとり教育」についてはここでも少し書いてきたけど,誰が言い始めたのか,その起源とか由来がすごく曲解されて「常識」みたいにして語られている。そういうのを見ると「あれっ。そうだったっけ?」と思い,「もしかしたらそうかな。」と信じそうになる。それで教育史をきちんと押さえておこうと思って読み始めた。
 前にも書いたと思うけど,教育に関する都市伝説はかなり多い。数十年間のことなのに事実とは異なる「教育史」が氾濫している。解釈の相違があるとはいえ,あまりにも都合よく作り上げられた「教育史」が多い。
 それが,実際の教育政策を立案したり,実行するところに蔓延していなければ問題はないけれど,そうでもない。平気で「なんちゃら教育史」が持ち出されてくる。教育史を専門にされている方々は,もっと「これは間違いだ」って発言をされても良いんじゃないかなと思う。そうしないと,教育にまつわる都市伝説がいつの間にか常識として語られることになる。
 教育にまつわる都市伝説は,見聞きしているだけで信じなければ面白い。どこか誰か,そういうの集めてる方ありませんか?