なぜバタバタと急ぐのか

 教育関連3法案がバタバタと委員会採決され、きょうにも成立する見通しだ。なぜバタバタと強行採決をするのだろうか。教育基本法の改正にしてもこの3法案にしても、教育再生会議の提言にしても、なぜバタバタと急がなければいけないのだろうか。
 教育は解決すべき問題が山積しているとしても、バタバタと急がなければならないものだろうか。今日成立するという教育3法案にしても、その法案の成立を急がなければ教育の抱える問題の解決が遅々として進まない、何も打つ手が無いという状況だろうか。
 もう少し冷静になったほうが良いのではないか。すぐにでも手をつけなければいけない問題は何か。この問題の解決にはこういうことが必要だということを全く詰めないまま、法律や制度さえ変えれば、法律や制度が変わればまずはいいという程度でやっている。
 短期的な見通しも中・長期の見通しもないまま、「法律を変えました。」「制度を変えました。」というだけでそれが問題の解決とどう結びつくのか、具体的な見通しは無い。
 なぜバタバタと急ぐ必要があるのか。それは誰のためなのか。見通しもなくただ「改革」が進んでいけばいいというのは間違っている。