支援するという視点はなぜ出てこないのか

政府提出教育関連3法案http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/166.htm
民主党提出教育関連3法案http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9907

 政府提出の教育関連3法案、民主党提出の教育関連3法案のどちらにも学校を支援する、教師を支援する、家庭を支援するというような視点は無い。
 http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20070407/1175928999でも書いたが、これまでもそうだし、最近は特にそうだが、内部だけで解決できないような問題を抱えたときに、外部から介入し、内部のやる気を削ぐ、力を削ぐようなことしか行われないし、主張されない。なぜ外部から内部を支援するという視点が出てこないのだろうか。
 政府案も民主党案も内部の監視と統制ということが共通している。違いがあるとすればどこが監視し、統制するのかというところだ。両者とも監視し、統制することで責任を果たすのだと考えている。
 例えば、教師の質が低下しているとよく言われる。そして、教師の質を上げなければいけないと言われる。しかし、教師を育てるという視点は無い。教師の質の向上には教師を育てることが必要だ。そして、そのためには教師の育ちを支援することも必要となる。http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20060314/1142305662で紹介したような同僚教員制度は、教師の育ちを外部から支援するものだ。そういう支援体制をつくろうというようなことは主張されない。
 監視と統制ではなく、支援をすること。それを教育行政は第一の目的として掲げること。その支援を通して教育行政は責任を果たす。そういう方向に変えていくべきだ。