それで?だから?と問うこと

高3学力テスト 新聞読むと高成績 TV、ネットより上

 新聞を読む高校生は成績が良い−。文部科学省が13日発表した高校3年生への学力テスト(教育課程実施状況調査)と意識調査で、新聞を読む習慣がある生徒は、主にインターネットやテレビで情報収集している生徒より学力テストの得点が高いことが分かった。また、朝食をきちんと取ったり、授業の準備をしているなど家庭での生活習慣と成績の因果関係があることも改めて分かった。

 これも恒例行事化しているが、学力テストの結果が公表されるたびにこうした短絡的な結果分析が報道される。こういうものに対しては、だからどうしたの?それでどうするの?という問いかけが必要だ。
 学力テストの結果をこういう風に短絡的に受け止めることで、解決すべき問題が実際には見えなくなっていることにそろそろ気がつくべきだ。
 http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20070414/1176482149でも書いたことだが、学力テストからは見えてこないものもあるが、見えてくるものもたくさんある。しかし、最初から得ようとする情報が決まっていて、そこにだけ注目する。何をそこから得ようとするのか、そのために必要な指標や問題形式になっているかという視点も無い。だから、多くのものが見落とされている。そういうものをいくら繰り返しても導かれる結論は同じ。だから、問題が一向に解決しない。