官邸は何を隠したいのか

教育再生会議:分科会非公開方針、「官邸の意向で」委員が明かす

 政府の教育再生会議が分科会の公開方針を撤回した問題で、委員の白石真澄東洋大教授は9日、記者団に対し、内閣官房から「官邸の意向を踏まえて」非公開とするとの電子メールを受け取っていたことを明らかにした。山谷えり子首相補佐官は非公開を決めた7日の同会議第2分科会で「委員の総意が得られない」と説明しており、食い違いが露呈した。白石氏は同会議第1分科会の主査。メールは事務局の再生会議担当室から今月受信したといい、白石氏は「納得できる手続きではなく、会議の存在意義も否定するのではないか」とも語った。【平元英治】

 官邸はなぜ議論を公開したがらないのだろうか。議論を公開しないということは、「恣意的に」公開される情報だけがそこで議論されたということになる。それは、自分たちにとって不都合なことは公開しないということ。こういうのは時代錯誤な姿勢だ。
 また、族議員の横槍やマスコミの批判によって議論が妨げられるというのかもしれないが、族議員の横槍から議論を守るのは、山谷氏や安倍首相ではないか。その役割をきちんと果たすことができればいいだけの話。また、マスコミの批判は議論の中身がしっかりしていれば、不当な批判にはきちんと反論できるし、マスコミがいくら批判しても国民の支持は得られる。
 なぜ官邸が議論を公表したがらないのか。マスコミなどはきちんと追求してほしい。