山陰中央新報社説

教育再生会議報告/説得力欠ける処方せん

 「ゆとり教育見直しのため授業時間増」「教員免許更新制」「教育委員会改革」と、さまざまな処方せんが並ぶ。政府の教育再生会議安倍晋三首相に提出した第一次報告の内容だ。

 だが、これまでの教育のどこがどう問題なのか。肝心の現状分析が欠落したまま処方せんを並べても説得力に欠ける。人目を引きそうなテーマを並べて政治的アピールを狙ったのか、中央教育審議会の守備範囲を横取りしたようなテーマが目立つ。屋上屋を架すとの印象は避けようがない。

 もし同じことを某新聞が書いたらとことん批判されそう。でも、再生会議の報告書がコピペのくだらないものであるのは間違いない。