教育再生会議の即時解散を提案する

教育再生会議の第1次報告案に、委員から不満の声相次ぐ

教育再生会議、素案に批判続出…運営委に差し戻し

教育再生会議:素案提示も、委員から不満続出

教育再生会議:素案了承見送り 与党への譲歩に委員反発

授業時間増などが柱 教育再生会議第一次報告

 これまで、教育再生会議についてこのブログでエントリーを書いてきた。
教育再生会議というごっこ遊びはもう止めにしませんか
教育に関して無知すぎる教育再生会議はやはり要らない
教育再生会議なんて要らない
教育再生井戸端会議全く機能せず
だったら要らないでしょ。教育再生会議なんて
第二中教審の設置か?
マスコミは一体何を見ているのか
教育改革ごっこの配役固まる
結論ありきで議論するバカな人たち
教育再生井戸端会議に期待はできるか

 これまで書いてきたことの繰り返しになるのだけれど、いじめの問題にしても学力の問題について、教育行政にほとんど関わってこなかったり、現場をほとんど知らない方々、はっきり言えば素人が議論をして具体的な提言を出せるはずがない。毎日新聞の記事では、

 政府の教育再生会議は21日、安倍晋三首相も出席して来年1月の第1次中間報告の素案を協議したが、「議論したテーマが削除されている」と不満が噴出し、了承を見送った。素案を書いた首相官邸の同会議担当室が、自民党文教族が再生会議に反発しているのに配慮し、「大学の9月入学」など具体論を明記しなかったためだ。自民党は「官邸は文部科学省が決定済みの政策しか盛り込めない」(政調幹部)と見透かしており、首相は最重要課題の教育政策でも主導権を失いつつある。

と指摘されているが、山谷えり子首相補佐官や安倍首相は、そういう与党議員との調整を本来やるべきではないか。何のために「政治家」としてそこに参加しているのだろう。教育再生会議を生かすも殺すもそういう政治家の手腕にかかっている。本当に教育再生会議で教育の再生に取り組むというなら、与党との調整をきちんとやるべきだ。そういうこともできないなら彼らがいる意味はない。
 このように迷走することは発足する前から推測できたこと。教育再生会議というお遊びの組織ができたせいで中教審など既存の組織の議論が止められている。それは、今やることができる最善の方法を潰していると言っていい。何度も書いているように中教審を改組し、議論し、政策を実行し、評価もできる。そういう組織を立ち上げていればこういう無駄な時間と費用を注ぎ込む必要はなかった。
 もう何度も書いてきたが、こういう無能な組織はこれ以上存続させるべきではない。いつまでも成果を上げるまで待てというのか。発足してから数ヶ月一体何をしてきたのか。居酒屋談義ならどこかよそで自分たちだけでやっていればいい。はっきり言って教育再生にとって教育再生会議は邪魔だ。教育を内閣の重要課題だと言いながら、この程度の組織しか立ち上げきれない首相の教育再生への意志の強さと、政治的手腕は知れている。
 教育再生会議は解散し、きちんと議論し、実行できる組織をきちんと作るべき。そうしなければ教育再生などあり得ない。