教育再生会議の透明性

 いくつかの記事にさらっと書かれていて、マスコミは全く問題視していないが、教育再生会議は非公開で後で議事録だけが公開されるだけだという。中央教育審議会は、特別な事由が無い限り、マスコミには審議を公開しているはずだ。それと比較すると教育再生会議は、透明性が低い。中教審では、公開で議論しているのに、なぜ教育再生会議は審議を公開しないのか。どのような理由によるのか知りたい。
 教育は重要な課題であると政府が位置付けるのであれば、その審議は透明性の高い中で行うべきだ。もし、静謐な議論の環境をなどというなら、それは間違いだ。誤解を招くなどの懸念があるというかもしれないが、公開する方が誤解は生じにくい。後で議事録が出るから良いではないかといわれるかもしれないが、議事録には都合の悪いことが記述されない可能性もある。
 教育再生会議は審議の公開を原則とすべきだ。非公開を原則とするというのは間違っている。

(追記)

教育再生会議:百家争鳴で集約難航の懸念も

 マスコミは問題にしていないと書いたが、この記事には公開性の問題について書いてあったので紹介しておきます。最初に書いたことは少し勇み足でした。
 マスコミも、これで終わりにしないで、これからも公開性を高めるよう要求していくことが必要だと思います。

■議論非公開 教育現場からは疑問

 教育再生会議は非公開だ。後日、議事録が公開されるものの、議論の場が「密室」となることに、教育現場からは疑問の声も上がっている。

 第1回会議で公開されたのは、冒頭の首相、文科相、野依座長のあいさつだけ。会議後の記者会見では「議論過程が分からなければ『結論ありき』と考える人もいるのでは」などの質問が飛んだ。

 野依座長は、ミュージカル「ラ・マンチャの男」でドン・キホーテが語ったセリフを引用し「事実は真実の敵であるという言葉をご存じですか? 議論の内容を理念的に伝えることが重要」と述べ、科学者から見た事実と真実などの持論を展開。記者からは「よく分からないが議事録はすべて公開されるのか」と突っ込まれ、ムッとした表情で首をかしげる場面もあった。最終的には、山谷氏が「細かい議事録を公開しますので、プロセスは十分に追っていただける」と約束した。

 中央教育審議会の教員免許制度ワーキンググループ委員は、同審議会では人事案件など一部を除いて審議がオープンになっている実態を踏まえ「特に公立学校の大きな転換が予想されるので、できるだけ公開してもらいたい」と指摘した。また、東京都内の中学校長は「会議は全部オープンにする必要はない。内容は想像がつくし(首相が掲げる)教員免許更新制度などに反対の人がいるわけないから。もっと現場の声や意見を厚く聞いてほしい」と皮肉を込めて話した。